気象大学校 紫雲祭

講演紹介 5日(土)13:30~


東日本大地震の経験を踏まえて~緊急地震速報システムの現状と課題~

東北大学大学院 工学研究科・災害制御研究センター 教授
源栄 正人


 本講演では、はじめに基礎知識として緊急地震速報システムの基本原理の解説と諸分野におけるこれまでの利活用の事例を示す。 また、学校における防災教育プログラムとして筆者が宮城県内の小学校で実施した「大揺れの前に安全確保~揺れを知り地震に備える」について紹介する。 さらに、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)における緊急地震速報システムの利活用の実態について概説する。 筆者らが導入した宮城県内の学校では仙台市内で大揺れの14秒~15秒前に警報が自動放送され、避難行動をとることができた。 この活用事例などについて報告するとともに、緊急地震速報の発展に向けて東日本大震災の経験に基づく課題や教訓についてまとめる。


講演者

源栄正人(東北大学)

  1. 職歴・委員歴
  2. 1977年 東北大学大学院建築学専攻修了
    同年 鹿島建設株式会社入社、武藤研究室(~1986年6月)、小堀研究室(~1996年3月)
    1987年 東北大学博士号取得 (工学博士)
    1996年 東北大学大学院 工学研究科・災害制御研究センター 助教授
    1999年 東北大学大学院 工学研究科・災害制御研究センター 教授 現在
    2005年~ 日本建築学会東北支部災害調査連絡会委員長
    2007年-2009年 日本地震工学会理事
    2001年~ 仙台市防災会議地震対策専門部会委員(幹事)
    2003年~ 宮城県防災会議地震対策専門部会委員(幹事)
    2011年~ 大崎市震災対策復興談話会会長・市民会議座長

  3. 専門分野
  4. 地震工学、構造動力学、地震防災

  5. 最近の主な著書
  6. 「迫りくる宮城県沖地震に備えて」河北新報出版センター(2004年7月)

  7. 受賞等
  8. 1997年 日本建築学会論文賞「地盤に絡む動的境界値問題の解析に関する一連の研究」


講演紹介 6日(日)13:30~


「東日本大震災への対応を振り返って ~仙台管区気象台での51日間~」

気象庁地球環境・海洋部地球環境業務課 地球環境観測ネットワーク企画調査官
八木 勝昌


 3月11日に東日本大震災が発生した。 仙台市の中心部に位置する仙台管区気象台は、地震発生直後から、防災拠点としてその役割を果たした。 しかしながら、ライフラインが壊滅的な被害となり数多くの困難の中、情報システムの維持管理、被害を受けた観測施設等の復旧、被災地域への情報の発信など、多くの被災者のみなさんのお役にたちたいとの思いで気象台一丸となって取り組んだ。 このような震災の状況や気象台の取り組みをご紹介したい。


講演者

八木勝昌(仙台管区気象台)

略歴:平成21年4月に仙台管区気象台業務課長に異動。 22年3月にチリ地震に伴う津波災害、23年3月に東日本大震災の対応にあたる。 23年5月から現職。