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気象大学校卒業式 国土交通大臣祝辞

令和3年度気象大学校卒業式 斉藤国土交通大臣祝辞

 本日ここに、気象大学校の卒業式が挙行されるにあたり、国土交通大臣として祝辞を述べる機会を得ましたことを、大変嬉しく思います。

 4年間の教育課程を修了し、晴れて、卒業の日を迎えられた第55期卒業生10名の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。
 また、これまで卒業生を支えてこられたご家族の皆様方にも、心からお祝いを申し上げます。
 本来であれば、ご家族の皆様方にもご参列いただき、皆さんの門出を一緒に祝福いただきたかったところですが、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、参列をご遠慮いただきましたことをご理解いただきたいと思います。
 画面を通してではありますが、立派に成長された卒業生の姿をご覧になられ、喜びや誇らしさとともに、万感胸に迫る思いでおられることと存じます。

 九十有余年の歴史ある、ここ気象大学校から、前途洋々たる未来への船出にあたり、一言、はなむけの言葉を申し上げます。

 四季を有し、世界が羨む美しい自然をもつ我が国・日本。
 しかし、世界のマグニチュード6以上の地震の約2割が日本で発生し、活火山の約1割が日本に集中していると言われており、「災害大国」という別の顔も持っています。

 近年、自然災害が激甚化・頻発化しており、昨年も7月の大雨による熱海市の土石流災害や、広島、福岡、長崎、佐賀に特別警報を発表した8月の大雨による被害などが相次いで発生しました。また、今冬の記録的な大雪は、社会生活にも大きな影響を及ぼしました。
 さらには、先日16日に、福島県沖でマグニチュード7.4の地震が発生し、宮城県と福島県を中心に、多くの被害が確認されていますが、今後30年の間に約70%の確率で発生するとされている南海トラフ巨大地震と首都直下地震では、甚大な被害が想定されています。

 このような災害大国・日本において、大雨、地震・津波、火山噴火などの、あらゆる自然災害から国民の生命と財産を守るためには、確固たる予測・監視体制を構築することが極めて重要となります。
 この期待に応えるべく、気象庁は、明治8年の発足以来、1世紀以上にもわたって、自然を監視・予測し、より適切な情報提供に努めてきました。
 諸先輩が血の滲むような努力の末に築き上げてこられた、科学的な知識・技術によって裏付けられた観測データや防災情報は、日々の生活に利活用され、今や気象庁は、国民にとって最も身近な、なくてはならない存在にまで成長しました。

 そして現在、昨今の線状降水帯による豪雨災害の頻発により、「線状降水帯の予測精度向上」に国民の関心が集まるなど、気象庁に寄せられる期待がこれまでになく高まっています。
 私自身も、気象庁本庁のオペレーションルームを視察させていただきましたが、皆さんの先輩たちがひたむきに業務に取り組む姿を目にし、大変頼もしく、そして心強く感じたところです。
 皆さんには、「国民の安全・安心の確保」という使命の一翼を担っているという誇りを持ち続け、国民に寄り添い、信頼される気象庁職員として大いに活躍されますことを強く期待しております。

 結びに、将来の気象庁を背負って立つ、気象庁職員の育成にご尽力いただいた國次校長をはじめ、教職員の皆様に敬意を表するとともに、日頃から気象大学校に御理解と御協力をいただいております関係者の皆様方の益々のご健勝を祈念いたしまして、私の祝辞とさせていただきます。

令和4年3月21日 国土交通大臣 斉藤 鉄夫


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