卒業研究 概要
卒業研究は教育課程の集大成として、調査・研究能力を養うことを目的に、最終学年で1年かけて取り組みます。
そこでは気象学、地震火山学、地球環境科学など各分野の教官からマンツーマンに近い指導を受け、各分野の専門家として必要な知識・技術を身に付けることになります。学会等で研究成果を発表することもできます。
以下に最近5年間の卒業研究課題を掲載します。
[ 令和6年度 | 令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 ]
令和6年度
- 機械学習による文章要約生成の計算量削減に関する研究
- 鉛直方向にルジャンドル多項式展開を用いた全球3次元スペクトルモデルとその線型化モデルの構築及び気候学への応用
- Recursion operatorを用いた古典力学における可積分系の解析とその応用
- 東京スカイツリーでの気象観測データを用いた南岸低気圧に伴う融解層の構造解析
- プレート境界のすべりによる応力場の変化と地震活動推移の関係性に関する研究
- 羽田空港で観測された水平ロール渦に関する研究
- 2023年に浅間山で発生したT型地震の発生プロセスに関する研究
- 二重偏波レーダーによる水蒸気場の解析と豪雨の直前予測
- 東経137度線に見る南極深層水の流量低下
- 非継続的降水の地域別特徴と都市化の影響
- 数値モデルを用いたベナール・マランゴニ対流に関する研究
- 関東地方における海風前線の進行に都市化が及ぼす影響
- 余効変動の除去による蔵王山の深部膨張の検出
- 海流が火山島に誘導する電磁場の推定
- 放射霧計算におけるentrainmentとsedimentationの影響
- 小型係留気球観測手法の確立と風伝おろしに伴う冷気湖形成過程の高頻度観測
- 日本における降雪域の広がりと注意報・警報基準に着目した大雪事例の統計調査
- 地震活動度の定量的評価及び客観的異常検知に関する研究
令和5年度
- 古気候シミュレーションと線型化モデルを用いた氷期の北半球夏季テレコクションに関する研究
- スロー地震の多様な時空間パターンを生成する断層構成則にする研究
- ライブカメラ映像を使用した機械学習による霧など現象分類に関する研究
- 積乱雲の発生・発達及び降水の強さに対する環境場の湿度の影響
- 電離層電流モデルを利用した地球内部の誘導電磁場の計算
- 陸上水圏の有機物分解特性に関する研究
- つくばのオゾンゾンデ観測データを用いた混合層の鉛直構造の解析
- 地球内部の電磁誘導の時間変化に関する研究
- 波浪場の気候スケール変動の研究
- 強震動の放射パターンに基づく震源断層面についての即時的な評価の可能性に関する研究
- 仙台空港における局地的な東風に関連する低層ウィンドシアーの研究
令和4年度
- 倶多楽火山の2017年以降の膨張性地殻変動
- 火山空振波形に関する総合的研究
- 二重偏波レーダーを用いた豪雨の直前予測手法の開発(→研究の一部は日本気象学会英文雑誌「気象集誌」に掲載
)
- 竜巻の発生可能性と属性の予測に関する研究
- 使いやすい気象データ提供用WebAPIの構築に向けた研究
- 気象衛星ひまわりで推定した霧の地理的特徴とデータ評価に関する研究
- 東南極氷床表面質量収支に関わる気象・気候場の特徴に関する研究
- 深部でのマグマ蓄積による地殻変動の変動レートによる噴火リスクの評価
- アメダス鉾田観測点における冬季夜間の極端低温の構造調査
- 積雪変質モデルを用いた降雪量・積雪深推定の精度向上に関する研究
- 富栄養湖沼の炭素循環へのカルシウムの影響評価
- 温帯低気圧に先行して関東地方で生じる降水「前足の雨」に関する研究
- 気象庁波浪モデルにおける安定的な移流・屈折計算手法の追求
令和3年度
- 発震機構解を用いた地殻内の応力状態の変化を検出する試み
- 湖沼凍結モデルのNHRCMへの導入と局地気候へのインパクト
- 2009年駿河湾の地震の震源過程と津波の再解析
- 鉛直構造関数と球面調和関数を用いた全球3次元スペクトルモデルの改良とArnoldi法による固有ベクトル計算の試み
- 台風の極端急速強化における海洋熱塩構造の役割に関する研究(→研究の一部は日本気象学会英文レター誌「SOLA」に掲載
)
- 表面カイネティクスモデルによる積雪粒子の比表面積変化計算
- 地表における電場の不均一に関する考察
- 潮位と流域雨量指数の変化が与える河川水位への影響
- 総観規模の前線の3次元的構造に関する事例解析
- 機械学習を用いた海氷解析における主観・客観的手法の融合
令和2年度
- 台風の遠隔の影響により生じる強雨に関する研究
- 和歌山平野群発地震域における地震活動と地球潮汐の関連性に関する研究
- 口永良部島火山の噴火に伴う長周期イベントの発生機構の研究
- 津波が誘導する磁場の検出
- 寒気流入と大雪との関連性に関する研究
- 平成29年7月九州北部豪雨において環境場がメソ対流系に与えた影響
- 富栄養湖沼における窒素循環
- 2013年9月2日越谷・野田竜巻の生成原因の数値的研究
- 二重偏波ドップラーレーダーを活用したメソスケール降水システムの構造と降水特性の解析
- 土壌雨量指数と土石流発生メカニズムの関連付けの可能性
- 伊豆東部の地震活動の再評価に関する研究
- 2017年9月25日関東で発生した中緯度スコールラインの数値的研究
- 表面カイネティクスを用いた積雪内における氷粒子の再結晶化シミュレーション
- 大雨に関係する地上シアーラインの客観的な解析手法の研究
- 熱帯低気圧熱ポテンシャルの増加による台風寿命最大強度緯度の極方向移動
- 2次元数値シミュレーションを用いた海洋層積雲及び中規模細胞状対流の研究
- 観測誤差相関を考慮したデータ同化手法に関する研究
- Arnoldi法・Lanczos法を用いた高解像度大気モデルの固有値・特異値解析に関する研究
- 黒潮大蛇行時の海洋環境場が台風強度に与える影響
- Single-Column Modelを用いた移流霧の発生と維持に関わる物理的機構の研究
- 線型化モデルの固有値解析に基づく大気の長周期変動に関する系統的研究―長周期変動のモード分解―